航空写真を簡単にゲットできるサイトが小学校の社会科で便利【Chromebook・iPad対応】

ICT活用

小学校3年生の社会科には「市の様子の移り変わり」という単元があります。

学習指導要領には以下のように記載されています。

市や人々の生活の様子は,時間の経過に伴い,移り変わってきたことを理解する
こととは,自分たちの市は,昔から今に至る時間の経過に伴って,駅や道路などの
交通網が整備されてきたこと,公共施設などが建設されてきたこと,土地利用の様
や人口が変化してきたこと,生活で使う道具などが改良され変わってきたことな
どを基に,市や人々の生活の様子の移り変わりについて理解することである。

人口のデータは市役所のホームページや各市町村で作られているであろう副教材本で知ることができます。

問題は、交通網の変化・公共施設の建設・土地利用の様子です。

下は教育技術の授業の一例です。

小3社会「市の様子の移り変わり」指導アイデア(土地利用の変化を中心に) | みんなの教育技術
交通や公共施設、土地利用や人口、生活の道具などの時期による違いに着目して、聞き取り調査をしたり地図などの資料で調べたりしてまとめ、それらの変化を考え、市や人々の生活の様子は、時間の経過に伴い、移り変わってきたことを理解できるようにするととも...
みんなの教育技術より


これをやるには過去の地図が必要ですが、

・Google Mapsでは現在の写真しか見ることができない。
・自分の市町村の過去の写真なんてどこで手に入れるのか。

・変化を見せるにはたくさんの写真が必要。
・個別の学習やグループワークのためにデジタルデータで児童に配布したい。

などの悩みがあると思います。

が、これらの悩みを簡単に解決できるサイトがあります。

これを使えば

・1940年代後半からの航空写真が手に入る。
・日本中どこの地域のものでもパソコンがあればすぐに手に入る。

・街の変化を見せることができる。
・航空写真を印刷もデータ保存もできるので児童に配布できる。

これらのことができます。

国土地理院「地理院地図」

上の悩みを解決できるサイトは国土地理院の「地理院地図」です。

地理院地図 / GSI Maps|国土地理院
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

社会の授業でとても重宝するサイトですので、ぜひ使い方を知っていってください。

下では簡単に使い方を説明します。

使い方 

過去の航空写真の表示から印刷・ダウンロードまでを説明します。

①最新の航空写真を表示する

まずは基本となる最新の航空写真を表示しましょう。

①「地理院地図」にアクセスします。

②左の「地図」アイコンをクリックします。

③でてきたバナーの右にある「写真」をクリックします。

④自分が必要な地域まで近づけば、最新の航空写真を表示できます。

②過去から現在までの航空写真を切り替える

過去から現在までの空中写真を簡単に切り替えることができます。

①「地図の種類」「トップ」にある「年代別の写真」をクリックします。

②「時系列表示(ZL14以上で表示)」をクリックします。

③上から、スライダーが降りてきます。
 これをスライドさせれば、過去から現在までの航空写真を切り替えることができます。

当たり前かもしれませんが、時系列を動かすとき位置がずれないので、時代ごとの街のつくりが変化していくことがわかりやすいです。まさに、交通網の変化・公共施設の建設・土地利用を理解するのにピッタリです。

③印刷をする

タイトルをつけてA4、A3の用紙サイズ・縦横を選択して下のように印刷できます。

①右上の「印刷」をクリック

②必要であればタイトルをつけましょう。

③用紙サイズを選択しましょう。

④「方位記号を追加」にチェックを入れると、方位記号が右下に追加されます。

⑤設定が終わったら「印刷」をクリックします。

これの優れているところは、印刷画面に切り替えた後も、画面上で表示範囲を確認・微調整しながら、用紙のサイズや縦・横の向きを設定できることです。

④データ保存する

画像データにして保存することができます。

①「共有」アイコンをクリックします。

②出てきたメニューの左から三番目のアイコンをクリックします。

③保存範囲を決めます。

④「画像に保存」をクリックする。

【おまけ】難しい地名の読み方を知る

地理院地図を使えば、難しい地名の読み方を知ることもできます。

国土地理院の説明では、

「地理院地図」では、表示している地図の中央付近の住所が表示されます。表示された住所の横のボタンをクリックすることで漢字表記と「よみ」を切替えることができます。

国土地理院より

と説明されています。

難読地名と有名な「岐阜県加茂郡坂祝町」という地名があります。
「岐阜県加茂郡(ぎふけんかもぐん)」までは読むことができると思いますが、
坂祝が読めませんよね。

実際にやってみましょう。

地理院地図の左上の検索欄に「岐阜県加茂郡坂祝町」とうちます。

②エンターを押すと候補が出てきます。該当する地名をクリックします。

③画面左下の矢印をクリックすると地名・経度・緯度・高度など地形情報がでてきます。

④「あ」マークをクリックすると地名が「漢字」から「ひらがな」になります。

というわけで、「岐阜県加茂郡坂祝町」の読み方は「ぎふけんかもぐんさかほぎちょう」でした。

まとめ 授業の準備は他力本願で

中学年の社会は身近な地域を学習するので、それに対応した資料を集めるのに苦労します。

しかし、知識を持っているだけで、教材研究や資料の収集は容易になります。

どんどん情報を共有して、本当に時間をかけたいことに時間をかけていきましょう。

そして、今日も早く帰りましょう。

他にもICTを活用した授業アイデアを提案しています。ここからよろしければどうぞ。

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教員の生産性を向上させて毎日定時で帰るスキル
この記事を書いた人

●現役小学校教員13年目
●家事育児のため定時退勤
●ICT・鉄道・授業・サウナが好き
●win-winな仕事の仕方を模索中
●小学校教師を魅力的な職業にしたい
●今年度は特別支援学級

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