【教員にiPadは必要?】Apple信者の僕があえて「学校では不要」と断言する5つの理由

ICT活用

「教員になったら、iPadを片手に颯爽と授業をしたい!」
「スタバでMacBookを開くように、職員室でiPadを使いたい!」

その気持ち、痛いほどわかります。僕自身、身の回りをApple製品で固めている重度のApple信者ですから。

しかし、現役小学校教員の僕が「これから教員になる人」や「周りに流されてiPadを買おうか迷っている先生」に、プロとして結論をお伝えします。

  1. 💡 結論
  2. ❌ Apple信者の僕が「学校にiPadはいらない」と断言する5つの理由
    1. 理由1. セキュリティとネットワークの壁
      1. 🚫 校務系ネットワークへの接続はほぼ100%禁止
      2. 📡 オフラインでは「チーム戦」に参加できない
    2. 理由2. 「PC化」しようとすると、PCより高くて重くなる
      1. 💰 価格比較:iPad vs ノートPC
      2. 📺 見落としがちな「変換アダプタ」の罠
    3. 理由3. 【悲報】知恵袋でも話題。「自腹購入」は経費になりません
      1. ❌ 結論:99%、落ちません
      2. 🏔️ 特定支出控除の2つの壁
    4. 理由4. シャドーIT(意図せぬ情報漏洩)のリスク
      1. ⚠️ 危険な例
    5. 理由5. 紛失・破損のリスクは全て自己責任
      1. 💔 10万円の精密機器を守れますか?
  3. ✅ それでもiPadが「武器」になる唯一の条件
    1. 📱 iPadが活きる用途
      1. 1. 手書き思考
      2. 2. 直感的な動画制作
      3. 3. AR活用
    2. 【重要】作ったデータの活用方法
      1. ✅ 正解の方法
      2. ⚠️ ただし4つの物理的な壁がある
  4. 🎯 【番外編】それでも僕がiPadを使い続ける「真の理由」
    1. 活用法1. 読書革命:Kindle × スクショが最強のインプット
      1. 📚 メリット
    2. 活用法2. Apple Pencilの書き心地は「脳の拡張」
    3. 活用法3. Mac・iPhoneとの「神連携」
      1. 🔄 主な連携機能
      2. 🚨 シャドーITへの警告
  5. 📝 結論:初心者はまず「支給PC」を使い倒せ
    1. 💡 結論
      1. ❌ iPadをおすすめしない理由まとめ
  6. 🛍️ もし購入を決めたら:おすすめ製品リンク
    1. 📱 おすすめ構成
    2. 💰 総額目安

💡 結論

「事務処理を効率化したい」という目的だけで買うなら、個人のiPadは「不要」です。

ネット上の「iPadは教員の神器!」という言葉を鵜呑みにして、PCの代わりとして購入すると、高い確率で後悔します。

なぜApple信者の僕が、あえて「買わなくていい」と言うのか。

現場のセキュリティ事情と、iPadをPC化しようとした先に待っている「コストの罠」、そしてYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも悲鳴が上がっている「税金の現実」について、本音で解説します。


❌ Apple信者の僕が「学校にiPadはいらない」と断言する5つの理由

「iPadがあれば仕事が早くなるはず!」と思って10万円近く投資したのに、現場のシステムと噛み合わず、結局ロッカーに眠っている……。

そんな悲劇を防ぐために、現場のリアルな壁をお伝えします。


理由1. セキュリティとネットワークの壁

これが最大の理由です。学校のネットワーク環境は、家庭とは全く異なります。

🚫 校務系ネットワークへの接続はほぼ100%禁止

まず、成績処理などを行う「校務系ネットワーク」への個人端末接続は、ほぼ100%禁止されています。

授業で使う「学習系ネットワーク(インターネット)」であっても、自由に繋げるわけではありません。

自治体によってはMACアドレスの登録申請など煩雑な手続き(BYOD申請)が必要だったり、そもそも許可されなかったりするケースも多々あります。

📡 オフラインでは「チーム戦」に参加できない

「オフラインでも仕事はできるでしょ?」と思うかもしれません。

確かに、動画編集や手書きノートの作成など、個人で完結する作業は可能です。

しかし、学校の業務は「チーム戦」です。

  • 学年団での資料共有
  • クラウド上での共同編集
  • 緊急の連絡

これらは全てネットワーク上で行われます。

ネットに繋がらないiPadを持っていると、「自分だけリアルタイムの共有の輪に入れない」という致命的な孤立を招きます。


理由2. 「PC化」しようとすると、PCより高くて重くなる

「キーボードがあればiPadでも快適に仕事ができるはず!」

そう思ってMagic Keyboardなどを買い足そうとしている先生、ちょっと待ってください。

ここに重大な「コストの罠」があります。

💰 価格比較:iPad vs ノートPC

項目ノートPCiPad(PC化)
本体MacBook Air 約13万円iPad Air 13インチ 約13万円
キーボード標準装備(0円)Magic Keyboard 約6万円
HDMI出力標準装備(0円)純正変換アダプタ 約1万円
合計約13万円約20万円

iPadをPC並みに快適にしようとすると、経済合理性が崩壊します。

なんと、同等スペックのMacBook Airよりも高額になります。

📺 見落としがちな「変換アダプタ」の罠

特に忘れがちなのが、画面を映すための「変換アダプタ」です。

安価な社外品は学校の機材と相性が悪く映らないことが多いため、約1万円の純正品が必須になります。

「高いお金を出して、PCより重くて、ケーブル類も自腹で買わなきゃいけない端末」を作ることに意味はあるでしょうか?

キーボード操作が必要な作業をするなら、最初からキーボードがついているPC(MacBookや支給端末)を買うのが正解です。

💡 CHECK!
もしMacBookの購入を検討しているなら、こちらがおすすめ


理由3. 【悲報】知恵袋でも話題。「自腹購入」は経費になりません

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトで、教員から頻繁に寄せられる質問があります。

「仕事で使うiPadを自腹で買いました。これは経費(特定支出控除)で落とせますよね?」

❌ 結論:99%、落ちません

「仕事道具なんだから税金が安くなるはず」というのは幻想です。

教員(給与所得者)が経費を認めてもらうための「特定支出控除」には、エベレスト並みに高いハードルがあります。

🏔️ 特定支出控除の2つの壁

  1. 基準額の壁
    その年の給与所得控除額の半分(数十万円)を超える出費が必要。iPad一台程度では届きません。
  2. 証明書の壁
    「職務の遂行に直接必要である」という証明書を、教育委員会や校長から発行してもらう必要があります。学校側がPCを支給している以上、「個人のiPadが必須」と証明するのは不可能です。

つまり、あなたが支払う約20万円は、税金対策にもならない「純粋な消費(またはボランティア)」です。

「給料からこれだけ出す価値が本当にあるのか?」を、冷静に計算してみてください。


理由4. シャドーIT(意図せぬ情報漏洩)のリスク

ここが最も怖い点です。

iPadやiPhoneは、データをクラウド(iCloud等)で同期する機能が非常に優秀です。

しかし、これが学校現場ではアダとなります。

⚠️ 危険な例

例えば、教材作成のためにiPadで教室の写真を撮ったとします。

もしその写真に、児童の名札や掲示物が写り込んでいたら?

そして、そのデータが気づかないうちに個人のiCloudにアップロードされていたら?

これは「シャドーIT」と呼ばれる、重大なセキュリティ違反になりかねません。

「自分は大丈夫」と思っていても、個人端末を業務利用する以上、常に情報漏洩のリスクと隣り合わせです。

学校支給のカメラや端末を使えば、このリスクはゼロにできます。身を守るためにも、個人端末でのデータ扱いは避けるべきです。


理由5. 紛失・破損のリスクは全て自己責任

学校、特に小学校の教室は、物理的にハードな環境です。

  • 子どもたちが走り回って机に衝突する
  • 給食の配膳中に汁物が飛ぶ

日常茶飯事です。

💔 10万円の精密機器を守れますか?

そんな場所に、自腹で買った10万円の精密機器を置けますか?

もし破損しても、当然ながら弁償はありません。

さらに怖いのが「紛失・盗難」です。

万が一、iPadの中に業務関連のメモやデータが残っている状態で紛失すれば、それは「個人の不注意」では済まされない大事故になります。

リスクとリターンを天秤にかけた時、リスクの方が重すぎると言わざるを得ません。


✅ それでもiPadが「武器」になる唯一の条件

ここまで「不要」と言い続けてきましたが、iPadが役に立たないわけではありません。

「PCの代わり」ではなく、「PCにはできないこと(直感的な操作)」に特化するなら、iPadは最強の武器になります。

📱 iPadが活きる用途

以下の用途がメインなら、購入する価値があります。

ただし、キーボードは買わず、あくまで「タブレット(指とペン)」として使うことが条件です。

1. 手書き思考

Apple Pencilを使った教材への書き込み、学級通信の手書きイラスト作成。

💡 CHECK!
Apple Pencilで授業準備が変わる!

2. 直感的な動画制作

指先一つで完結するiMovieなどの編集。

※ショートカットキーを必要とする高度な編集ならPCでやるべきです

3. AR活用

理科や社会科でのARアプリを用いた立体的指導。

これらは、スペックの低い支給PCでは難しい作業です。

「事務を楽にするため」ではなく、「授業の質を上げるための制作ツール」として割り切るなら、iPadは投資に見合う価値を発揮します。

💡 おすすめモデル
教員向けには、コスパの良いiPad(第10世代)がおすすめ


【重要】作ったデータの活用方法

ここで注意が必要です。

「iPadで作ったデータを学校のPCに移そう(USBメモリ使用等)」としてはいけません。

ウイルス感染のリスクがあるため厳禁です。

✅ 正解の方法

「データを移さず、iPadをHDMIケーブルで電子黒板に直接繋ぐ」ことです。

これならセキュリティ違反にならず、ネットワーク設定も不要です。

💡 必須アイテム
iPad用HDMI変換アダプタ(純正推奨)

⚠️ ただし4つの物理的な壁がある

  1. 機動性と安全性の問題
    有線接続なので、教卓から動けなくなります。さらに怖いのが、教室を走り回る児童がケーブルに足を引っ掛ける転倒事故です。
  2. 設備の壁
    学校のプロジェクターが古すぎて、HDMI端子がない(VGA端子しかない)場合があります。買う前に必ず教室の設備を確認してください。
  3. アダプタ代
    前述の通り、出力用アダプタで約1万円の追加出費が必要です。
  4. 黒帯(画面比率)の壁
    iPadは画面が正方形(4:3)に近いため、教室のテレビ(16:9)に映すと左右に太い黒帯が出ます。

もし教室にApple TVなどの無線環境があれば最高ですが、公立校では天然記念物レベルのレアケースです。

基本は「高価なアダプタを買い、教卓に縛り付けられて使う」覚悟が必要です。


🎯 【番外編】それでも僕がiPadを使い続ける「真の理由」

散々「いらない」と言ってきましたが、実は僕は毎日iPadを使っています(笑)。

学校の業務には使いませんが、「教員としての自己研鑽」と「Apple製品との連携」において、これ以上のツールはないからです。

「リスクを理解した上で、それでも使いこなしたい!」という上級者向けに、僕の活用術を紹介します。


活用法1. 読書革命:Kindle × スクショが最強のインプット

教員向けの専門書や教育書は、分厚くて重いものが多いですよね。

僕は全てKindleで購入し、iPadで読んでいます。

📚 メリット

  • 持ち運びゼロ:何十冊もの本がiPad一枚に入ります。
  • 実践のストック:「これ授業で使える!」と思ったページは即スクリーンショット。写真アプリで「学級経営」「授業アイデア」などのフォルダに分ければ、自分だけの最強のナレッジベースが完成します。

⚠️ 注意
スクショしたデータはあくまで「教員自身の勉強用(私的利用)」として留めてください。そのまま授業で投影したり、印刷して配布したりすると著作権法に触れる可能性があります。


活用法2. Apple Pencilの書き心地は「脳の拡張」

キーボードは「清書」には向いていますが、「思考の整理」には向きません。

授業の構想を練ったり、モヤモヤした悩みを書き出したりするとき、Apple Pencilの書き心地は最高です。

紙と違って無限に書けますし、消しカスも出ません。


活用法3. Mac・iPhoneとの「神連携」

自宅でMacを使っている人なら、連携機能だけで元が取れます。

🔄 主な連携機能

  1. Macで教材作成 → AirDropでiPadへ
    自宅のMacで作った動画やスライドを、AirDropで一瞬でiPadに飛ばせます。USBメモリを使わないので、ウイルス感染のリスクもなく安全に学校へデータを持ち込めます。
  2. Macのサブディスプレイ
    「Sidecar」機能を使えば、iPadがMacの2画面目になります。自宅での教材作りやブログ執筆が爆速になります。
  3. iPhoneで撮影 → iPadで提示
    自分のiPhoneで撮った写真を、AirDropでiPadに飛ばして大画面で見せる。この連携の速さはAppleならではです。

⚠️ 超重要
この情報の流れは「自宅(私物)→学校」の一方通行のみです。学校で知り得た情報や撮影した写真を、iPadから自宅Macに送る(持ち帰る)のは情報持ち出しになるため絶対にNGです。

🚨 シャドーITへの警告

iPhone・iPad連携を使う際は、「絶対に個人情報(子供の顔、名札、掲示物)を撮らない」ことを徹底してください。

植物、理科の実験器具、自分の板書など、「個人情報を含まない教材データ」に限って活用するのが、自分の身を守る鉄則です。


📝 結論:初心者はまず「支給PC」を使い倒せ

まとめます。

教員にiPadが必要かどうかという問いへの、現役教員・青ゴリラの答えはこうです。

💡 結論

「まずは学校から支給されたPCとChromebookを極めろ。iPadはそれからだ」

❌ iPadをおすすめしない理由まとめ

  1. セキュリティ規定の厳しさ
  2. PC化しようとした時のコストパフォーマンスの悪さ(総額20万)
  3. 経費(特定支出控除)にはならない残酷な現実
  4. シャドーITによる情報漏洩リスク
  5. 紛失・破損リスク

これらを理解せず、「なんとなく便利そう」でiPadを買うのは危険です。

まずは支給端末でGoogle Workspaceや校務システムを使いこなし、「どうしてもPCでは表現できない手書き教材を作りたい!」という明確なクリエイティブ欲求が生まれた時こそ、iPadの買い時です。

その時が来たら、また相談してください。その時は、全力で背中を押しますよ!


🛍️ もし購入を決めたら:おすすめ製品リンク

それでも「やっぱりiPadを使いたい!」という方へ、おすすめの構成を紹介します。

📱 おすすめ構成

  • iPad(第10世代)
  • ペン:Apple Pencil(第1世代) – 手書き教材制作に
  • 接続用:USB-C Digital AV Multiportアダプタ – 純正推奨

💰 総額目安

約7万円〜(キーボードを買わない場合)


青ゴリラでした!

この記事を書いた人

●現役小学校教員14年目
●家事育児のため定時退勤
●ICT・鉄道・授業・サウナが好き
●win-winな仕事の仕方を模索中
●小学校教師を魅力的な職業にしたい
●今年度は外国語専科

ゴリちゃんをフォローする
ICT活用先生の仕事
スポンサーリンク
ゴリちゃんをフォローする