小学校3年生の算数「長さ」の学習で
1kmの長さの質量の感覚を掴む内容がありますね。
学習指導要領では以下のような記述になっています。
ア 知識及び技能
【算数編】小学校学習指導要領より
ア 長さや重さの単位と測定
長さの単位として,第3学年では,キロメートル(㎞)を指導する。
1㎞の長さを直接見て捉えることは難しいため,100mの 10 倍,10mの 100 倍といった関係を基に理解できるようにすることが必要である。
また,通学路などを思い起こさせ,学校から1㎞の道のりに当たるところを調べさせたり,運動場の 200mのトラックを実際に5周歩かせてみたりすることで実感的に捉えられるようにすることが大切である。
この通学路などを思い起こさせ,学校から1㎞の道のりに当たるところを調べさせたり
の学習活動として
Google Earthが距離を測るのに便利だったので
紹介します。
今回は「名古屋市立なごや小学校」から
1kmを測るとして、
3年生に授業を行う想定で
説明をしていきます。
Google Earthで学校から1kmを調べる
「名古屋市立なごや小学校」から「名古屋ゲートタワーモール」まで
1kmで行くことはできるだろうか。
という問いで授業をスタートします。
学校を見つける
Chromeブラウザのアプリから
「Earth」のアイコンをクリックします。
Google Earthが起動したら
左のメニュー欄の虫眼鏡マークで
学校を検索します。
しかし
3年生ですとキーボードの入力ができない児童も多いと思います。
そこで、
右下の現在地アイコンをクリックすれば
一気に現在地(学校)まで飛ぶことができます。
距離を測ってみる
①左のメニュー欄の一番下の
定規マークをクリックします。
②マウスの矢印マークのカーソルから
十字マークのカーソルに変わります。
これで始点を決めます。
今回は「名古屋市立なごや小学校」を始点にします。
そこから十字マークのカーソルを動かしていくと
距離が出てきます。
③ゲートタワーモール方面へ
十字カーソルを動かしていきましょう。
④「1km」ピッタリになったら
右上のウィンドウにでてくる
「完了」をクリックすれば、
距離が固定されます。
「道のり」を測ることもできる
距離と道のりは意味違う
しかしここまでの学習活動は
通学路などを思い起こさせ,学校から1㎞の道のりに当たるところを調べさせたり
とは食い違うところがあります。
ここまでの学習活動は
「道のり」ではなく「距離」を測っているのです。
そもそも
「道のり」と「距離」は意味が異なります。
道のり
実際に人が歩いたり乗り物で移動したりした道にそってはかった長さのことです。
距離
2つの地点を直線で結んだときの長さのことです。
道のりを測ってみる
Google Earthは道のりを測ることもできます。
やり方はとても簡単です。
始点を決めるところまでは
距離を測るのと同じです。
黄色の線を伸ばしたら
曲がるところでクリックをします。
これで曲がることができます。
あとはこれを「1km」になるまで繰り返すだけです。
これを使うと1kmの「道のり」を測ることができます。
校外学習のルート選定にも使える
算数の授業で活用することもできますが、
校外学習のルートを決めるときにも活用することができました。
口頭で話すことが多い内容ですが、
Google Earthで視覚化されることで
理解しやすくなりました。