うつ病で病気休暇を3ヶ月取得した小学校教員のその後の人生【体験談】

先生の仕事

仕事に追われる毎日、気づけば心も体もヘトヘト…なんて経験ありませんか?

かくいう私も、小学校教員として10年以上バリバリ働いた結果、とうとう燃え尽きてしまいました。

頭痛、めまい、吐き気…あれよあれよという間に、心身ともにボロボロに。ついに「うつ病」と診断され、3ヶ月間の病気休暇を余儀なくされました。

そんな私も病気休暇を明けて、1年以上が経過しました。

今回はうつ病から病気休暇を取得した私がそれからどうなったかお伝えしたいと思います。

私の簡単な自己紹介です。

・年齢:35歳
・性別:男
・家族:妻と子ども一人
・共働き

結論:元気にやってます

結論から言うと、私は元気でやっています。

うつ病で3ヶ月の病気休暇を取得して、その後職場に復帰しましたが、現在は早期退職を目指して準備を進めています。

教員が嫌になったとかそういうことではなく、残された人生をずっと教員やるのはもったいないなと思うようになったからです。

むしろ、自分の可能性をいろいろ考えられてワクワクしています。

休暇を取得してよかった

休職前は、毎日仕事のことばかり考えて、心身ともに疲れ果てていました。

しかし、休職することで、ゆっくりと休息をとることができ、自分自身を見つめ直す時間を持つことができました。

もしこの記事を読んでいて、教員を辞めようか悩んでいる先生は一度病気休暇を取得してからじっくりと考えてみてください。

教員の病気休暇の取り方と過ごし方

3ヶ月間じっくり考えることができた

病気休暇は最大3ヶ月取得することができます。

休職期間中は、自分が本当に大切にしたいものは何か、今後の人生をどのように過ごしたいのかについて、じっくりと考えることができました。

その結果新たな価値観を得ることができました。

新しい価値観を得られた

基本的には今までの価値観が変わります。
変わったというよりも手放したという意味の方が大きいと思います。

家族が最優先

休職中に家族と過ごす時間が増え、改めて家族の大切さを実感しました。

休職前は、仕事に忙殺され、家族との時間がなかなか取れませんでした。

休暇中は毎日歩いて息子の保育園の送り迎えをしており、かわいい盛りの息子と触れ合う時間がたくさんとれました。

また毎日夕食を作り、仕事から帰ってくる妻を出迎えていました。

リフレッシュを兼ねて家族で旅行に出かけることもできました。

病気休暇を取得する先生に伝えたいのは、家族の中で自分の役割を持っておくということです。

家族(特に妻)は、私の休職を理解し、支えてくれました。

家族(妻)の理解があったからこそ、安心して休職することができました。

その結果、仕事よりも家族が優先だと認識するようになりました。

また、病気休暇中に校長先生から「先生の代わりはいくらでもいるけど、父親の代わりはいないので、家族を優先してください。」という言葉もこの考えを後押ししてくれました。

仕事に対してドライになった

以前は、仕事に対して非常に責任感があり、完璧主義なところがありました。

しかし、休職を経験して、仕事はあくまでも人生の一部であり、そこまで自分を犠牲にする必要はないと思うようになりました。

それに完璧主義は自分自身を追い詰めるだけではなく、同僚や児童にもプレッシャーを与えます。

私が通院する心療内科の先生の言葉を借りると、
「70%くらいの完成度で十分。それ以上求めても他人の評価は変わらないよ。」

確かに、復職してから仕事のクオリティーを落としても他人の評価は変わらないと思います。
更に、自分で仕事の優先順位を明確にしてからメンタル的に楽になりました。

ちなみに私の仕事中に優先順位は「おもしろい授業をすること」です。
それに関連しない業務は徹底して簡素にするようにしています。

可能な限り自動化の仕組みを構築しました。
よければ参考にしてください。

優先順位を徹底した結果授業のクオリティーも上がりました。

自分がいなくても学校は回る

当たり前なんですが、改めてわかったことです。

休職中に、自分が学校でなくても、学校は問題なく回っていることを知りました。

これは、自分が思っていた以上に、自分が学校にとって大きな存在ではないということだと気づかせてくれました。また、自分はうぬぼれていたことを思い知らされました。

自分がいなければ他の先生に負担をかけることになるのでは?
それは事実です。

しかし、講師の先生を招いてくるなど、穴はカバーされます。

学校は、教師、生徒、事務職員など、多くの人々によって構成される組織です。それぞれの役割は異なり、互いに協力し合いながら、学校運営を支えています。

それが組織というものです。

新しいゴールを見つけた

休職中に、早期退職するという具体的な目標を見つけました。

今後は、その目標に向かって、計画的に準備を進めていきたいと思っています。

早期退職後は、教員以外の仕事にも挑戦したいと思っています。

自分の経験を活かせる仕事を見つけ、自分なりのキャリアを形成していきたいと考えています。

いつでも辞める準備を始めた

早期退職に向けて準備を進めつつ、同時に、いつでも辞めることができる準備も始めました。

具体的には、以下の準備をしています。

生活費を抑える
・貯蓄を増やす
・副業を始める

・投資をする

これらの準備をすることで、もし、体調が悪くなったり、職場環境が更に悪くなったりした場合でも、すぐに仕事を辞めて、次のステップに進むことができるようにしています。

よかったこともあるけど

体質が変わった

加齢もあるのかもしれませんが、体質が変わりました。

以前は疲れにくく、ストレスにも強い自覚がありましたが、明らかにすぐに疲れるようになりました。

そんなときには無理をせずに有給を使い帰るようにしています。

急に体調不良になる

急に体調が悪くなることもあります。

体調と相談しながら、無理のないペースで生活を送っていくことが大切だと感じています。

具体的には、昨日までは元気だったのに、朝になると急に吐き気がするなどの症状があります。

薬を毎日飲む

現在は、薬を飲み続けています。

薬を飲むのをやめてしまうと、また体調が悪くなる可能性があるため、医師の指示に従って、薬を飲み続けたいと思っています。

焦って、自分の判断で薬を止めてしまう人もいるようですが、悪化します。

ここは専門家であるお医者さんの指示に従いましょう。

ちなみに私の場合、薬を止めることができるのに何年かかるか、お医者さんに聞いてみたら、5年はかかると言われました。

道は長い・・・。

まとめ

声を大にして言いたいのは

うつ病は恥ずかしいことではない

ということです。

おそらくこの記事を見ているのは学校の先生だと思います。

それも悩みを抱えている。

うつ病は決して恥ずかしいことではありません。

もし、うつ病になったら、一人で抱え込まずに、周囲の人に助けを求めてください。

私も、周囲の人たちの支えがあったからこそ、ここまで回復することができました。

この記事を書いた人

●現役小学校教員13年目
●家事育児のため定時退勤
●ICT・鉄道・授業・サウナが好き
●win-winな仕事の仕方を模索中
●小学校教師を魅力的な職業にしたい
●今年度は特別支援学級

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