みなさんの学級では学級目標を教室に掲示していますか。
私の学級では学級目標を教室に掲示していません。
代わりに「デジタル学級目標」というものをつくりました。
やってみて多くのメリットがありましたので、紹介します。
デジタル学級目標とは
デジタル学級目標とは以下のようなものです。
多くの学校で導入されているGoogleクラスルーム。
それヘッダーに学級目標を貼り付けたものです。
学級目標の掲示は必要か
学級目標をつくること自体には賛成です。
学級目標をつくることは下のようなメリットがあります。
・学校生活の方向性や目標を明確に理解し、モチベーションを高めることができます。
・生徒たちは共通の目標に向かって協力し、互いをサポートすることができます。
・学級の指針となり、教師の指導のブレない軸になる。
ただ多くの学級では学級目標を教室に掲示しただけで、風景の一部や飾りとなっていませんか。
正直、先生ですら学級目標が景色になっていませんか。
そもそも作るのめんどくさくないですか。
だったら、最初から学級目標を教室に掲示するのを止めて
代わりにデジタルで学級目標を作ってみませんか。
デジタル学級目標のメリット
デジタル学級目標には以下のようなメリットがあります。
・毎日見ることができる
・作成の手間がかからない
・処分の手間がかからない
・制作コストがかからない
毎日見ることができる
「毎日見ることができる。」これが最大のメリットです。
iPadやChromebookなどのGIGA端末を毎日どこの学校でも使っていると思います。
クラスルームのヘッダーに貼り付ければ毎日確実に見ることができます。
それは児童・生徒だけではなく先生も一緒です。
先生も毎日学級目標に目を通しますので、
それを意識した学級経営をするようになるのではないでしょうか。
作成の手間がかからない
学級目標を決めるのに結構な時間をかけるのではないでしょうか。
それから、いざ掲示物を作ろうとすると大変です。
しかし、デジタル学級目標ならパソコンでものの数分あれば作ることができますし、何回でもデザインを直すこともできます。
処分の手間がかからない
学年が終わってみなさんは学級目標をどうしていますか、保存せず、処分する先生の方が圧倒的なのではないでしょうか。
ここで、あまりにも凝った学級目標掲示を作成すると処分に困ります。
個人名を入れた学級目標ならなお大変です。
児童の名前も個人情報ですので、確実にシュレッダーにかけなくてはいけません。
しかし、デジタル学級目標ならワンクリックで削除することができます。学期末の忙しい中で業務の時間短縮にもなります。
制作コストがかからない
時間的なコストもですが、金銭的なコストも掛かりません。
掲示する学級目標を作成するのに、最低でも画用紙は必要です。
Google検索で「学級目標」と調べるだけでも、デザインに凝った学級目標がたくさんありますが、
そこで使った折り紙や絵の具などは、どこから出ているお金なのでしょうか。
私が若いときは自腹を切っていましたが、これはよくありません。
しかし、デジタル学級目標なら金銭的なコストがかなり抑えることができます。Canvaも教職員ならば有料版は無料で使うことができますので、かなりオトクです。
デジタル学級目標の作り方
ここからは「Canva」と「Googleクラスルーム」を使った実際の作り方を説明します。
Canvaに慣れていれば15分もかからずに完成させることができます。
Canvaで作る
まずはCanvaでデジタル学級目標のデータを作成していきます。
Canvaの検索欄に「Google Classroom ヘッダー」と入力しましょう。
すると「Google Classroom ヘッダー」に適したサイズのテンプレートがたくさんでてきます。
最初から作るのもいいですが、美しいデザインのテンプレートを使うだけで
きれいに、短時間でデジタル学級目標が完成します。
Canvaの使い方に慣れれば、1分程度で完成させることができます。
クラスルームのヘッダーに貼り付ける
Canvaでデジタル学級目標を作成したらあとはこれを「Googleクラスルーム」のヘッダーに貼り付けるだけです。
カスタマイズをクリックします。
Canvaで作ったデータをアップロードすれば完成です。
まとめ
今回のまとめです。
・学級目標をデジタル化すると多くのメリットがある。
・Canvaを使えばデジタル学級目標を短時間で作れる。
今まではどこのクラスも大々的に学級目標を教室に掲示しているのを見て私もやらなければと思ってましたが、児童生徒にGIGA端末が一人一台配布された今、果たして学級目標を掲示することは教育的効果あるのか疑問に思い、実行してみました。
結果的には学級目標は掲示しなくても問題ないことが分かりました。
これをみたみなさんもよければ真似してみてください。