有給の消化やリフレッシュに使うのもいいですが、
2学期も3学期も定時で帰るために、
夏休み、冬休みの数日を仕事の貯金作りに費やすのはどうでしょうか。
今回は定時で退勤する私が5年間やっている
夏休み・冬休みの定時退勤するための過ごし方を紹介します。
まとめて教材研究
休日は家族と遊んで過ごしたい。そもそも休日に学校にいったり、自宅で仕事をしたりするのはナンセンスだと思います。まあ、自主的にやりたくてやってしまうことはありますが…。
私の場合は、比較的余裕のある、夏休みや冬休みの長期休暇中に学期ごとの基本の教材研究は終わらせています。
ここでポイントなのは、詳細まで詰めて教材研究はしないこと。
・何を教えるのか(最終目標)
・時間はどれくらい与えられているか(時数)
・その1時間ごとに何を教えるのか(小目標)
・どうやって教えるのか(手段)
この程度の教材研究です。
あまりにも詳細まで教材研究を詰めてしまうと、その計画で収めようと教師主導の授業になってしまいます。できれば児童の自由な考えや行動を大切にしたいので大本のゴールに向かうように導くようにしています。
同時に児童の満足度にもつながったようで、学級の荒れも少なくなったように思います。
学級目標以外の掲示物は外す
教室に掲示物は学級目標以外は全て処分します。
可能であれば、終業式までにはやってしまいましょう。
教室に貼ってある掲示物といえば
・学年通信
・学級通信
・保健室からの手紙
・給食献立表
などなど、たくさんありますが、全て外して処分します。
理由は下の通り
①:次の学期を児童が新たな気持ちで始めるため
2学期になって、児童たちは「2学期こそまたがんばるぞ。」「2学期もがんばるぞ。」と新たな気持ちで学校に来ます。そんなやる気に、1学期や2学期の掲示物が残ったままだとそのやる気に水を差します。
②:その掲示物の目的は何か
通信を掲示しておく意味ってありますか。掲示したものを使ってなにか指導をしましたか。そもそも児童や先生たちはこれを見ていますか。見ていなければそれは不要な物ですので、外してしまいましょう。
私の場合、「画鋲を使って外す・貼る」という動作がめんどくさいので、そもそも学級目標以外は教室に掲示していません。
しかし、貼らざるを得ないこともあるので、掲示を省力化しています。
掲示の工夫はこちらからどうぞ。
通知表所見のテンプレート作成
通知表の所見のテンプレート作成をしておきます。
それをExcelに入力しています。
一人ひとり、それぞれに所見を書くのが望ましかと思いますが、
一人の人間が数時間かけて考えた文章よりも
書籍やウェブサイトから引っ張ってきた方が効率的です。
自分で考えるよりも優れた文章が手に入ります。
またExcelに入力しておけば、どんどん所見の言葉を貯金していくことができます。
また乱数表示などを使えば、数分で所見を終えることも不可能ではありません。
私が若手の頃、通知表の所見について言われていたことは
・所見は児童・生徒への贈り物だ。
・所見や成績処理は事務的ではなく温かみのあるものでなくてはいけない。
教員をやって10年以上になりますが、
未だに意味がわかりません。
そんな紙切れ一枚よりも、普段の授業や生徒指導の質をあげる方に
時間をかけた方がよいのではと思います。
またさっさと帰って、次の日も先生が笑顔の方が
自分にとっても、児童にとっても、同僚にとっても
メリットが多いです。
音読カードなどをまとめて印刷
音読カード、授業プリントなど通称「乾きモノ」の印刷をまとめてやることもオススメです。
こういったものはいつ印刷しても成果が変わりません。
だったら、時間のある長期休暇中にまとめて印刷をしてしまいましょう。
学年の他の先生の分も印刷しておいてあげて、保管庫に入れておいてあげるものいいです。
職員室の断捨離
学年の棚
いつも座っている職員室の机の学年の棚にはなにがありますか。
私が今まで回った学校に共通してあるものはだいたいこんなところです。
★学年の棚にあるもの★
・過去に使ったワークシートを綴ったもの。
・3年以上前の会計簿が数冊
・音楽データの入ったCD
4月から誰も触った形跡がないのならそれは不要物です。
捨てても誰も文句を言わないものなので、捨ててしまいましょう。
特にここ数年で学校のデジタル化が進んだので、アナログなものは、デジタルにしてしまいましょう。
自分の机
1学期に溜まったプリントなどはまとめて捨てましょう。
また1学期に保護者から集めたアンケートなどはシュレッダーしましょう。
可能であれば、職員室の事務机の棚のうち一つは空にしておくとよいです。
理科の予備実験
まとめ
あれもこれもとやりたくなるのが小学校の先生という仕事ですが、
仕事は勝手に上から降ってきますので、
先生がやることは、集中と選択です。
ベテランの先生がやっているから
周りの先生がやっているから
とやっていても定時で帰ることはできません。
本当に必要なのか、ミニマリストの考え方で仕事を改善していき
定時で帰えるために、長期休暇に仕事に貯金を作って
元気で過ごしましょう。