皆さんは、毎日のように行っている朝の会や帰りの会について、どのように考えていますか?
「子どもたちに色々な経験をさせたい」「学級の雰囲気を良くしたい」と、様々な活動を取り入れていらっしゃる先生方も多いでしょう。
しかし、一方で「あれもしたい、これもしたい」と欲張りすぎて、かえって子どもたちが混乱したり、時間が足りなくなったりすることもあります。
今回は、朝の会と帰りの会をシンプルにすることで、授業の開始時間と帰る時間を守るための工夫について考えてみましょう。
なぜシンプルにする必要があるのか?
朝の会や帰りの会をシンプルにする理由は、大きく分けて4つあります。
授業の開始時間と帰る時間を守るため
朝の会や帰りの会が長くなると、予定されている授業開始や帰宅の時間が遅れてしまいます。
シンプルに進行することで、授業の開始時間や学校全体のスケジュールを守り、他の活動に影響を及ぼさないようにします。
児童の時間意識の向上のため
日常的に時間を守る経験が積み重なることで、児童の中に「時間を守ることが大切だ」という意識が根付きます。
児童だけで進行できるようにするため
シンプルな構成にすることで、児童が会の進行を自分たちでできるようになります。例えば、当番の児童がリーダーシップを発揮して進行役を務めると、責任感や自己管理能力が育まれます。
教師が介入することなく、子どもたち自身で運営することで、彼らの自主性や協調性も向上し、主体的に活動に取り組む姿勢が培われます。
教師の余裕を設けるため
朝の会や帰りの会をシンプルにすることで、教師も時間と心の余裕を持てるようになります。
会の内容がスムーズに進めば、授業準備や生徒一人ひとりのサポートにかける時間が増え、学級全体の雰囲気や学習環境が良くなります。
時間に追われることなく、余裕を持った姿勢で生徒と向き合うことで、教師自身も安定した指導ができ、結果として生徒にも良い影響を与えることができます。
シンプルな朝の会・帰りの会の実践例
以下は私のクラスの朝の会と帰りの会です。
昔は朝のスピーチなどやってました。しかし、いろいろやるよりも時間を守ることを優先したので、止めました。
これだけシンプルだと進行表や台本は必要ありません。
朝の会
- あいさつ: 元気に挨拶をすることで、一日を気持ちよくスタートできます。
- 健康観察:児童の健康状態を確認します。
- 先生のお話: 今日の授業内容や行事などを簡潔に伝えます。
帰りの会
- カバン片付け: 帰る準備をスムーズに行います。
- 先生の話: 一日の振り返りや、明日の予告などを短く伝えます。
- 教室の整理整頓: みんなで協力して教室をきれいにします。
- 忘れ物がないかチェック: 忘れ物がないか確認し、スムーズに下校できるようにします。
このときにカバンを背負わ、持ち物を全て手にもたせると、水筒忘れなどを防げます。 - あいさつ
まとめ
朝の会や帰りの会は、子どもたちの心を育む大切な時間です。
しかし、何でもかんでも詰め込むのではなく、シンプルで分かりやすい会にすることが大切です。
授業の開始時間と帰る時間を守ることは、子どもたちの成長にとって非常に重要なことです。
今回の記事が、皆さんの朝の会・帰りの会の改善の一助となれば幸いです。