愛知県名古屋市にある「リニア・鉄道館」は、鉄道の歴史や技術を学べる博物館です。子どもから大人まで楽しめる展示や体験が豊富にあり、特に鉄道好きの子どもたちにとっては夢のような場所です。
今回は、小鉄と一緒にリニア・鉄道館を楽しむためのポイントをご紹介します。
アクセス方法
リニア・鉄道館へのアクセス方法です。
鉄道
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「金城ふ頭」駅から徒歩2分です。
車
伊勢湾岸自動車道「名港中央IC」からすぐです。リニア鉄道館には、専用の駐車場はありません。近隣の名古屋市営金城ふ頭駐車場を利用します。
鉄道アクセスがオススメ
リニア・鉄道館へはあおなみ線で行くことをおすすめします。
理由は以下の通りです。
あおなみ線一日乗車券を購入すると、リニア・鉄道館の値引き券をもらえます。
大人が1000円から800円
小中学生が500円から400円
幼児が200円から100円
になります。
またデリカステーションというリニア・鉄道館にある売店で850円以上買うと500mlのお茶か水がもらえます。
詳細はこちらにあります。
リニア・鉄道館にはレゴランド・ポートメッセなごやが隣接しています。
駐車場の名古屋市営金城ふ頭駐車場は収容台数が多く、駐車する場所には困りません。しかしそこにたどり着くまでの道が渋滞します。
ポートメッセなごやでイベントが開催されるともっと渋滞します。
見どころ
JR東海は東海道新幹線を運営する会社だけあって新幹線の展示がたくさんあります。
展示車両
展示スペースには上の写真のようにたくさんの鉄道車両が並んでいます。
新幹線が4両並ぶのはここだけ
新幹線は各地の鉄道博物館で保存されていますが、一度に4両もならぶのは
リニア・鉄道館だけです。
100系と0系は他所の鉄道博物館でも保存されていますが、
700系と300系が保存されているのもリニア・鉄道館だけです。
新幹線を横から並べて観察することもできます。
こうして見ると全く違いますね。
私が息子と同じくらいのときには300系がデビューしたばかりで、まだ100系と0系が主力でした。
なんだか感慨深いものがあります。
世界最高速度を記録した3両を展示
入場ゲートをくぐるとすぐに見ることができる車両たち
3両とも世界最高速度を記録した車両たちです。
C62形蒸気機関車17号機
C62形蒸気機関車は、日本国有鉄道が1951年から製造した、C61形蒸気機関車を改良した高速蒸気機関車です。17号機は、1954年12月15日に東海道本線木曽川橋梁上で時速129kmを記録し、狭軌鉄道の蒸気機関車としては世界最速の記録を樹立しました。
300系X 新幹線電車
形式名は955形で、300系の開発過程で培った技術をさらに進化させることを目的として造られました。1996年11月23日に、静岡県の東海道新幹線の試験線で時速443kmの最高速度記録を樹立しました。これは、当時の電車方式での世界最高速記録です。
超電導リニアMLX01-1
超電導リニアMLX01は、超電導リニアの試験車両です。2003年12月2日には、MLX01-1が時速581kmを記録し、鉄道車両の世界最高速度記録を樹立しました。
ドクターイエローにいつでも会える
リニア・鉄道館にはドクターイエローが展示されています。
とはいっても今のドクターイエローではなく、先代のドクターイエローです。
なんと車内に入ることもできます。
車内では、ドクターイエローの仕事や新幹線の保線作業を紹介する映像が流れていました。
新幹線の食堂車
リニア鉄道館には、0系と100系の2種類の食堂車が展示されています。
0系の食堂車は新幹線初の食堂車です。
2階建て構造ではなく、1階に客席、2階に厨房が配置されています。
客席は、4人掛けテーブルと2人掛けテーブルが交互に配置されています。座席は、当時の流行を取り入れた、モダンなデザインになっています。
厨房は、当時の最新設備を備えています。調理器具や食器類は、すべて当時のもので、当時の食堂車の雰囲気をそのまま再現しています。
100系食堂車は、新幹線初の2階建て食堂車です。2階に客席、1階に厨房が配置されています。
新幹線初のダブルデッカー構造になっています。その大きさは圧巻です。
車内は2階建てになっています。上に行けば客席、下に行けば厨房になっています。
客席は、4人掛けテーブルが左右に並ぶ配置になっています。座席は、ゆったりとした作りで、窓からの景色を眺めながら食事を楽しむことができました。
厨房は、0系食堂車よりも広く、より充実した設備を備えています。また、当時の流行を取り入れた、モダンなデザインになっています。
当時のメニューがありました。観光列車を除き、食堂車がなくなった現在。また東海道新幹線で復活してくれたらなと思います。
懐かしい新幹線チャイムが聞ける
東海道新幹線のチャイムが2023年にチャイムが「会いにいこう」変わりましたね。
リニア・鉄道館では過去のチャイム
懐かしい車内チャイム「のぞみチャイム」と「AMBITIOUS JAPAN!」を聞くことができます。
700系では「AMBITIOUS JAPAN!」を聞くことができます。
300系では「のぞみチャイム」を聞くことができます。
日本で唯一の蒸気動車
ここで新幹線ではない展示にも注目してください。
これは蒸気動車という車両です。
蒸気動車は、電気やディーゼルではなく、蒸気機関によって動く電車のことです。
要は蒸気機関車と客車が合体したものです。
リニア・鉄道館で展示してある車両で最も古い物です。
名前を「ホジ6014」といいます。
元々は博物館明治村に展示されていたものをリニア・鉄道館に移設しました。
鉄道記念物で日本で唯一残った蒸気動車です。
ジオラマ
1階には鉄道模型ジオラマが展示されています。
日本最大級の鉄道ジオラマを展示
幅が約33メートル、奥行きは最大8メートル。
の日本最大級の鉄道ジオラマです。
レールの総延長は約1km。中央に名古屋市街、左手に京阪神、右手に関東を再現した。東海道新幹線と東海道本線が東西に貫き、中央本線が関東と中京圏、京阪神には環状線を配置する。奥には高山本線、手前には関西線・紀勢線に見立てたローカル線があります。
京都・大宮の鉄道博物館と違いガラス張りになっていないので、撮影がしやすいです。
市販されているHOゲージの鉄道模型を使っているそうです。
HC85系や315系といった新しいJR東海の車両はいませんでした。
実際の風景がモデル
ジオラマの中心となるのは、名古屋駅から新大阪駅までの東海道新幹線の沿線の風景です。新幹線のほかにも、在来線、バス、など、さまざまな交通機関が走行しています。
また、ジオラマの周囲には、東京駅や大阪駅、富士山など、東海道新幹線沿線の代表的なスポットも再現されています。
新幹線はしっかり16両編成になっており、在来線も実物どおりの両数となっており、リアリティにおいては日本3大鉄道博物館の中でもっとも優れていると思います。
大宮や京都の鉄道博物館と違って、「鉄道」が主役というよりは、
「鉄道と人々の生活」が主役のように感じました。
鉄道に興味がなくても、見たことがある風景や建物を探すのも楽しいです。
ちょっと残念な点
ちょっと残念な点もお伝えします。
・子どもが見るには高さがある。
・見るにはずっとだっこしてなければいけない。
・座ってみる場所はない。
上のことを除けは最高のジオラマ展示でした。
運転シミュレータ
リニア・鉄道館にはシミュレータがあります。
上の写真のように運転シミュレーター・車掌体験は先着販売となっていますが、
在来線シミュレーターは並べば体験することができます。
在来線シミューレーターを体験する
在来線シミュレータは並べば体験することができます。
1回100円で体験できます。
自動販売でチケットを購入します。
交通系カードや1000円札以外で購入する場合は総合受付で購入できます。
在来線は2種類の運転台
運転できる車両は211系と313系です。
中央線から引退した211系の運転台。
ちゃんとツーハンドルになっています。
こちらは東海道線の主力313系の運転台。
ちゃんとワンハンドルになっています。
運転台は8台あり、あまり長く待つことなく体験することができます。
小学生が利用する場合、椅子の高さを上げるクッションを敷いてもらえます。
我が家の場合は保護者の膝の上に座って運転を体験しました。
キッズコーナーは予約制
リニア鉄道館には、未就学児を対象としたキッズコーナーがあります。
プラレールで遊べるスペースや、鉄道に関する本などが用意されており、鉄道に興味のあるお子様はもちろん、そうでないお子様も楽しく過ごすことができます。
上でキッズスペースの予約や遊び方について紹介します。
食事は新幹線で
リニア鉄道館には、館内にレストランはありません。
持ち込んだり、売店で購入したものを食べます。
食事スペースは、
- 屋外展示のN700系
- センターデッキ
- イベント広場
- 食事スペース
- デリカステーション
この中で屋外展示のN700系のグリーン車で食べることをおすすめします。
リニア鉄道館は、休日や連休は多くの人で混雑します。食事スペースも混雑する可能性があるので、早めに食事場所を確保しておくのがおすすめです。
また、デリカステーションのお弁当は、売り切れる可能性もあるので、早めに購入しておきましょう。
今後も東海地方周辺の鉄道を紹介していきます。
いかがだったでしょうか。
今後もみなさんも子鉄活動や鉄活を応援できる記事を作成していきます。
上の記事もおすすめです。
リニア鉄道館の帰りにいかがでしょうか。