小学校教室の掲示物アイデア。掲示物は画鋲を使わず磁石で貼れるようにするメリット5つ

先生の仕事

みなさんの教室の掲示物は何で留めていますか。

普通は画鋲を使うところですが、
私は画鋲を使うのを止めました。

画鋲をやめた理由

私が画鋲を使うことを止めた理由。
それは「画鋲は貼ったり、剥がしたりするための作業工程が多すぎて時間を取られる」からです。

画鋲を使って掲示するという作業工程を分解してみましょう。

★画鋲を使った掲示★
1 画鋲ケースを持ってくる。
2 画鋲ケースから画鋲を一個ずつ出す。
3 位置がずれないように掲示物を手で固定する。
4 決めた位置からずれないように画鋲を刺す。
5 2〜4の繰り返し 一つの掲示物につき1〜4回行う。

書き起こすだけでも大変です。
一方、磁石で貼るという作業工程を分解してみましょう。

★磁石を使った掲示★
1 磁石を持ってくる。
2 磁石で留める。

文字に起こすだけでも、貼るという行為の作業工程がこれだけ少なくなります。
当たり前ですがその分掲示作業にかける時間を短くすることもできます。

磁石で掲示できるようにしよう

では、実際に磁石で留めることができるようにしていきましょう。
方法は非常に簡単です。

用意するもの

まずは用意するものです。

ネオジウム磁石

一昔まえだと100円均一の磁石でも十分でしたが、
ネオジウム磁石はかなり強力ですので、画用紙のような分厚い紙でも複数挟むことができます。

おすすめはピンタイプのネオジウム磁石です。

スチールバー

スチールバーは短めのものがおすすめです。
複数買っておくと背面だけではなく側面でも使えます。

更に短い下の商品ですと、A4が縦にほぼ収まります。

ダブルクリップ

ダブルクリップで児童の作品や掲示物を連結します。
連結は児童にやらせると作業効率がグッとあがります。

マグネット付きクリップ

マグネット付きクリップがあると
優れた児童のノートをひらいて掲示することができます。

実際に設置してみよう

ステンレスフリーステーには複数の穴が空いています。
その両端に画鋲で挿すだけで、設置は完了です。

画鋲を結局使っているじゃないか。
とツッコミを受けますが、最初だけなので許してください。

最初に少しがんばるだけでこのあと楽できます。

よかったこと5つ

教室の掲示物を磁石で貼ることができるようにしてよかったことは次の5つです。

掲示物の作業が楽になった

設置してよかったこと1つ目は「掲示物を貼ったり剥がしたりする作業が楽になった」です。

上でも言ったように画鋲で掲示するのは作業工程が多いです。
しかもそれを一枚一枚に。
しかし、これを磁石で掲示できるようにすれば、張る作業はワンタッチでできます。
同様に、剥がず作業もワンタッチでできます。

例えば「学年通信」を掲示してる学級がほとんどだと思います。
私の教室にも学年通信を金属バーの上に磁石で貼り付けて掲示してあります。
磁石で固定してあるだけなので、児童に配布したと同時に、その場で古い学年通信は捨てて、新しい学年通信に交換します。
透明フォルダに学年通信をドンドン入れていくやり方の人もいると思いますが、年度末には溜まった学年通信で膨らんでませんか。きっと入れづらいですよね。入れづらいから後でやろうとして、そのまま忘れる。

よりよい掲示物にすることができた

設置してよかったこと2つ目は「掲示物の交換頻度があげることができた」です。
これは、「掲示物を貼ったり剥がしたりする作業が楽になった」の副産物です。

掲示することに対する面倒くささが無くなったので、掲示物を交換しようとする気が湧くようになりました。

その日の授業のポイントを画用紙や模造紙にまとめて掲示して、次回の授業に想起させたり、復習に活用したりするということをやる先生は多いのではないでしょうか。私もやります。
しかし私の場合は、授業が終了したあと、小休憩中に作りはじめます。もちろん未完成ですが、それでもすぐに磁石でパチンと掲示します。

むしろ未完成なのが狙いです。

長い休憩時間やスキマ時間に児童たちに聞いてみます。
「今日の授業のまとめをとりあえず作ってみたんだけど、もっとよくなるところない?」
と児童に聞きます。聞いてみると自分が考えていなかったことを言ってくれたり、児童がどれくらい理解しているのか聞くことができたり、自分のミスを指摘されたり笑・・・

そういった児童の意見を反映させてどんどん掲示物を改良していきます。しかも磁石で貼ってあるだけなので、その場で剥がしてすぐに改良です。

こうして児童の意見を反映させた、本当に児童のためになる掲示物がすばやく完成するのです。

ちなみに下のようなクリップタイプの磁石を使えば、優れた自学ノートの掲示をすることもできます。

児童が自分たちで掲示することができる

設置してよかったこと3つ目は「児童が自分たちで掲示することができる」です。

画鋲を使って掲示物を自分たちで貼らせるのって難易度がすごく高いですよね。
まっすぐ貼ることができないし、画鋲を押し込むのは子どもの力ではできないし、下手に力を入れると曲がるし。なによりも尖ったものは危ないので触らせたくない。
その逆で剥がすときも、力がいるもので、児童にやらせずに、放課後や空いた時間に先生が一人でその作業をする。以前の私はそうでした。

金属バーを設置して、磁石で留めることができるようにすれば、そういった問題はありません。
予め金属バーが設置してあるので、そこにマグネットバーで留めるだけなので、まっすぐ貼ることができますし、画鋲みたいに尖っていないので、安全です。

なによりも、児童が自分たちで掲示することができるので、放課後に先生が一人で掲示する作業時間を省くことができます。

児童の作品に傷をつけなくていい

設置してよかったこと4つ目は「児童の作品に傷をつけなくていい」です。

考えすぎと思われるかもしれませんが、私は児童が作った作品に画鋲を刺すことに抵抗が少しありました。一生懸命作った作品に掲示するために画鋲で穴を開けるのが、もったいない気持ちになっていました。

しかし、磁石で貼るようになってからは、児童の作品に穴を開けないで済んでます

ただし、バータイプの磁石では作品の上が見えなくなるので、強力な磁石・ネオジウム磁石を使うとよいです。

次年度以降も長く使うことができる

設置してよかったこと5つ目は「次年度以降も長く使うことができる」です。

個人購入の備品って数年使うとボロボロになりませんか。

特に百均で買ったようなものはすぐにボロボロになります。
一昔前は百均のプラスティックのかごも結構頑丈な作りをしてました。
しかしここ数年ですごく作りがちゃっちくなった。

一方、金属バーは当たり前ですが、金属でできているので、頑丈にできています。
簡単に壊れることはありません。

また年度が終わって教室を明け渡すときも、金属バーを引っ張れば簡単に外すことができます。
年度末の忙しいときも楽です。

デメリット

4月に改造作業に時間がかかる

最初に金属バーを設置する必要がありますので、作業時間が必要です。しかし、上のような時間短縮のための事前投資と思えば、後で十分かけた時間を回収することができます。

また一度設置するとレイアウトの変更が面倒なので、計画をたてて設置しましょう。

買い揃えると少々値段が張る

本来ならば、仕事で使う備品なので、購入してもらうのが一番なのですが、個人で使うものなので、自腹で購入することになりました。

一本一本は安価なのですが、それなりの数を揃えていくと結構なお値段になります。しかし一度購入すれば長く使うことができます。

一気にまとめて購入せず必要になったら追加で購入していくのが、ベターです。

まとめ

昔からの当たり前を見直して見ると実は時間をかけなくてもいい方法があるのかもしれません。

日々忙しくて、立ち止まる間もないかもしれませんが、実は立ち止まって当たり前を疑ってみると、その忙しさを解消することができるのかもしれません。

できることは、工夫して楽をしていきましょう。サボりは何も成果を生みませんが、楽をすることは工夫をしているので上手くいかなくてもなにか成果を残すことができます。

明日も元気に仕事をするために今日も早く帰りましょう。

他にもやってみたら効率があがったことを紹介しています。こちらからどうぞ。

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教員の生産性を向上させて毎日定時で帰るスキル
この記事を書いた人

●現役小学校教員13年目
●家事育児のため定時退勤
●ICT・鉄道・授業・サウナが好き
●win-winな仕事の仕方を模索中
●小学校教師を魅力的な職業にしたい
●今年度は特別支援学級

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