中学年の外国語活動の教科書「Let’s Try! 」を使って授業をしている先生は多いのではないでしょうか。
中学年の外国語活動の最大目標は「外国語に慣れ親しむ・素地を養う」です。
それを達成するために、コミュニケーション活動を多く取り入れた授業をしていると思います。
それを補助するために教科書の巻末にはたくさんの単語カードが付属していますね。そしてこれらを使うことでしょう。
例えば、下の写真のようなものです。
しかし
巻末に付属するカード。
結構使いづらくありませんか。
・カードを切り取らせるだけで、1時間終わってしまった。
・児童がカードを切り取るのが上手くできなくて、カードが破れた。
・カードをなんとか切り取らせたけど、カードを保管させたら紛失した。
・紛失させないために先生が集めておいたけど、配布するのがめんどくさい。
などなど
これでは、準備するだけで本来の目的であった「外国語に親しむ・素地を養う」が達成できませんね。
そこで、これらの悩みを解決するデジタルツールを発見しました。
熊本市教育センターが作った、デジタル英語副教材が
上の悩みを解決するのに、便利だったので紹介します。
これを活用すれば、
・英語の副教材を準備する時間を省くことができる。
・児童にカードを切り取らせる時間を無くすことができる。
・外国語活動のコミュニケーション活動に時間をかけることができる。
・カードの回収・配布の時間を無くすことができる。
など
たくさんのメリットがあります。
英語のデジタル教材他にあります。よろしければぜひこちらから
オリジナル〇〇をつくって紹介しよう
外国語活動のド定番。「オリジナル〇〇を作って紹介しよう。」もカードを切って、教科書にノリで貼り付けて…と作業工程が多すぎます。
しかしこれらのデジタル教材を使えば、その時間を短縮して
「英語でコミュニケーション」に時間を使うことができます。
作ることができるのは「パフェ」「ピザ」「時間割」。
オリジナルパフェ Let’s Try 2 Unit 7
【基本的な使い方】
①好きなトッピングを選んで、置くだけ。置いた後も位置を変えることができます。
②トッピングは人差し指と親指を使って大きさを変えることもできます。
③更新すれば、リセットできます。
オリジナルピザ Let’s Try 2 Unit 7
【基本的な使い方】
①好きな具材を選んで、置くだけ。置いた後も位置を変えることができます。
②具材は人差し指と親指を使って大きさを変えることもできます。
③左のボタンをクリックするれば、具材を左右反転させることができます。
④右のボタンをクリックすれば、15°ずつ向きを変えることができます。
⑤更新すればリセットできます。
オリジナル時間割
高学年の外国語の授業でも同じような単元があります。
外国語活動だけではなく、高学年の外国語で活用できます。
【基本的な使い方】
①好きな具材を選んで、置くだけ。置いた後も位置を変えることができます。
②更新すればリセットできます。
あくまで英語のコミュニケーション活動を多くするためのツールなので、
操作に時間を掛けすぎて本末転倒にならないように気をつけましょう。
英文作成
I eat, I study~
下のような英語の4つの文章を作ることができます。作ることができる英文は以下の4種類。
- I eat~
- I like~
- I want~
- I study~
〜の部分に様々な英単語を選んで文章を作ることができます。
【基本的な使い方】
①カードを選び、枠の中に入れる。自動で英文が作成されます。
②カードを変えるときは、別のカードを選んで、枠の中に入れる。
③更新すると、全てリセットされます。
I can~
下のような教科書に準じた定番のスポーツを使った、canを使った文章を簡単につくることができます。
また、否定文にしたり、主語を変えたりすることもできます。
【基本的な使い方】
①カードを選び、枠の中に入れる。自動で英文が作成されます。
②カードを変えるときは、別のカードを選んで、枠の中に入れます。
③can can’tを切り替えることもできます。
④主語を”I,You,He,She”に切り替えることもできます。
What time do you get up ?
下のような自分の1日の生活を頻度と時刻を示しながら紹介する文章を簡単に作ることができます。
【基本的な使い方】
①左の枠から”always,usually,sometimes,never”の4つの頻度を表す言葉を選びます。
②真ん中の枠を選ぶと、行動を選ぶことができます。
③右の枠から時刻を選びます。◀三角をスライドさせて時間を変更することができます。
この教材は英文をすばやく作成して、話すことが主眼に置いたものです。
英文を書くことに慣れさせる必要がある高学年向けではありませんね。
アルファベットならべ
下のように、アルファベットの仲間分けをしたり、自分の名前をアルファベットで作ったりする教材です。
【基本的な使い方】
①右の枠から、アルファベットをドラッグして、任意の場所にドロップします。ただし、自動で正しい枠線にのりません。
②アルファベットを消すときは、消したいアルファベットを右の枠にドラッグしてドロップします。
英語を並べるだけでは、おもしろくないので、
先生が発音した英語を並べさせ、最後に答え合わせするといった「聞く」の授業につかえそう。
まとめ
今までは児童が教科書の巻末付録を切り取ったり、先生がワークシートを印刷したりして準備していた外国語活動の副教材。
これを使えば、児童も先生も作業に時間に追われて、満足に外国語活動ができなかったといったことからおさらばです。
これで、中学年の外国語活動も目標「外国語に慣れ親しむ・素地を養う」に一歩近づけるのではないでしょうか。
こういったデジタル教材をドンドン使って、省けることはドンドン省いてラクをしましょう。
今日も、さっさと仕事を終わらせて定時で帰りましょう。