デジタル教科書の普及でデジタル副教材がどんどん開発され、気軽に使えるようになりましたね。
しかしこんなことを考えたり、思ったりしたことはありませんか。
・転勤して今まで作ったり、使っていたデジタル教材が使えなくなった。
・自分が使いたいデジタル副教材がない。
・教材をつくりたいけど紙を切ったり、配布したりと手間がかかる。
・デジタル教科書は教員用だけで児童が使えない。
そこで提案するのが、「Scratchでデジタル教材を自作しよう」です。
Scratchと聞くと、「小学校のプログラミング教育で使っているソフトのことでしょう。」と思い
よくわからないっていう先生が多いと思いますが。
しかし少し勉強してみるとこれが自由度が高くていろいろつくれる。
つまり教材づくりには便利なのです。
実際に作ってみた
小3算数 わりざん デジタル算数ブロック
自分も勉強を始めたばかりなので作りは荒いですが、わり算は「等しくわける」という概念を理解させるためには十分でした。
小3算数「あまりのあるわり算」
小学校で活用できるScratch作品集
私の荒い作りよりもこちらの作品集が優れていますので、ご参考に。
Scratchで教材を作るよさ
Scratchで作った教材を使って、授業をしてみてよかったことです。
①授業がスムーズになる
数や計算の概念を理解するために、算数セットのブロックや数え棒を使って、実物を操作することがあります。
しかし
・算数セットを忘れた。落として無くす。
・ブロックを準備するだけで時間がかかる。
・待っている児童がブロックで遊びだす。
・不器用な児童はブロック操作だけで時間がかかる。
など少し思い出すだけでも不都合が多くありました。が、
Scratchで作ったデジタル教材を使うようになってから
・作成したデジタル教材のURLを伝えればすぐに使える。
・準備は情報端末だけ、片付けは一瞬。
・児童が慣れているタッチで操作なので扱いが簡単。
など授業がスムーズになりました。
②自分の資産にすることができる
自治体が変わると今まで懸命につくったデジタル教材を使うことができなくなってしまう可能性があります。しかしScratchならどんなブラウザにも対応していますので
・転勤しても引き続き自分の作ったデジタル教材を使うことができる。
・端末が故障したり、変わったとしても引き続き使うことができる。
つまり自分の資産にすることができます。
また、URLを伝えるだけなので学年で共有することも簡単です。
③実態に合わせることができる
Scratchでデジタル教材を一度作ることができれば、あとは自由自在に自分でカスタムすることができます。
・教科書が変わっても、それに合うように教材を作り直せる。
・児童のレベルにあった教材に作り直すことができる。
私の作成したわり算のデジタル教材でいえば…
・児童の能力に合わせて、数字を易しいものにする。
・教科書によって分けられる数の物が変わるので変更する。
学ぶことはラクにつながる
ただでさえ多忙な教員です。
これ以上新しい知識を得る余裕はないかもしれません。(実際学校に余裕はありません。)
しかし、新しい知識を得ることは、自分がラクになることにつながります。
明日すぐに使うことができるデジタル教材
こちらは明日にでもすぐ使うことができるデジタル教材やICT活用アイデアです。
よろしければぜひ。