この記事では 係活動の一覧・当番活動との違い・不要な係・係活動を盛り上げるアイデア について紹介します。各先生の参考になれば幸いです。
係活動 一覧35選
実際にやってみたもの・他の先生の実践例をまとめました。当番寄り のついた係は設定の際に注意が必要です。
| No. | 係名 | 活動内容 | 種別 |
|---|---|---|---|
| 1 | 学級新聞係 | 学級新聞の編集・発行を行う | 係 |
| 2 | 図書係 | 図書館でおすすめの本を紹介する | 係 |
| 3 | 環境係 | 学校の環境美化・保全活動を行う | 係 |
| 4 | イベント係 | 学級の行事を企画・運営する | 係 |
| 5 | 給食係 | 給食の配膳準備をする | 当番寄り |
| 6 | 黒板係 | 授業後に黒板を消す | 当番寄り |
| 7 | 学習係 | 授業のポイントを整理・共有する | 係 |
| 8 | 連絡係 | 専科授業の持ち物を連絡する | 当番寄り |
| 9 | デザイン係 | 教室の装飾をする | 係 |
| 10 | 配達係 | 配布物を配る | 当番寄り |
| 11 | 宿題係 | 宿題の提出をチェックする | 当番寄り |
| 12 | 誕生日係 | クラスの誕生日を祝う | 係 |
| 13 | 電気係 | 教室移動の際に電気を消す | 当番寄り |
| 14 | 窓係 | 窓の開け閉めをする | 当番寄り |
| 15 | 名札係 | 名札の管理をする | 当番寄り |
| 16 | 動画係 | クラスのできごとを動画にまとめる | 係 |
| 17 | 整列係 | 移動教室の際に並ばせる | 当番寄り |
| 18 | 保健係 | ケガの子を保健室に連れて行く | 当番寄り |
| 19 | 思い出係 | 月ごとのクラスの思い出を掲示する | 係 |
| 20 | 漫画係 | オリジナル漫画を作成する | 係 |
| 21 | 調査係 | クラスの流行りなどを調査・発表する | 係 |
| 22 | 中遊び開発係 | 教室内での遊びを開発する | 係 |
| 23 | 外遊び開発係 | 新しい外遊びを開発する | 係 |
| 24 | おすすめ係 | おすすめの本やお菓子を紹介する | 係 |
| 25 | テスト係 | 次のテストの山場を予想する | 係 |
| 26 | スケジュール係 | Googleカレンダーに行事を入力する | 当番寄り |
| 27 | 体操係 | 体育でみんなの前で体操をする | 当番寄り |
| 28 | 準備係 | 授業の準備を手伝う | 当番寄り |
| 29 | 生き物係 | 教室の生き物の世話をする | 係 |
| 30 | お笑い係 | クラスのみんなを笑わせる | 係 |
| 31 | 折り紙係 | 折り紙を折って教室に掲示する | 係 |
| 32 | イラスト係 | イラストを書いて掲示する | 係 |
| 33 | 解決係 | クラスの悩みを解決する | 係 |
| 34 | 手品係 | 手品を披露する | 係 |
| 35 | 給食レポート係 | 今日の食材を調べて発表する | 係 |
当番活動と係活動の違い
「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編」では、2つは明確に区別されています。一覧の中にも当番活動に近いものが混在しているため、設定前に整理することが大切です。
| 当番活動 | 係活動 | |
|---|---|---|
| 目的 | 学級の生活を維持する | 学級生活の充実と向上 |
| 指導の主体 | 教師が意図的・計画的に指導 | 児童が創意工夫して取り組む |
| 必要性 | 学級運営に欠かせない仕事 | 学級運営に必ずしも必要ではない |
| 自主性 | 教師が指導・設定する | 児童が主体的に進める |
不要だった係 3選
実際にやらせてみて「これは係活動として機能しなかった」と感じたものをまとめました。いずれも仕組みを変えれば係なしで回るものです。
不要
整列係
先生の一言指示、または「移動教室だから整列する」という習慣をつければ不要。係に頼る必要なし。
不要
宿題係
名簿を置いて提出したら自分でチェックする仕組みにすれば十分。係ではなく個人の習慣として定着させる方が効果的。
不要
配り係
教師に直接提出しその場で返却すれば済む。係として設定するほどの仕事量ではない。
※ 窓係・電気係も同様で、日直の仕事に組み込めば解決します。
係活動が盛り上がらない 4つの原因と対策
係活動がうまくいかないとき、多くの場合は次の4つのどれかが原因です。
1
思考・活動する時間が足りていない
係活動は児童が主体的に考える活動です。係の目標・内容の決定には、児童の意見やアイデアを引き出す話し合いの時間を十分に確保しましょう。
2
メンバー同士の目標が共有できていない
目標が曖昧なまま活動すると各自がバラバラに動き満足度が下がります。「この係は何のためにあるのか」を係内で話し合い、言語化させましょう。
3
教師が児童を信頼できていない
失敗を恐れて過度に口を出すと、自主性が育ちません。指示・指導は必要最小限にとどめ、失敗も学びの機会と捉えて思い切って任せましょう。
4
学年・発達段階に合っていない
低学年に複雑すぎる係は負担になり、高学年に簡単すぎる係はモチベーションを下げます。学年の実態に合わせた活動内容を検討しましょう。
ICT活用という「裏の狙い」
係活動の時間には、ICT機器の操作に慣れさせるという狙いも持たせることができます。授業と違い「自分でやりたいことを決める」係活動は児童の意欲が非常に高い状態です。この時間を活用して以下の力を自然に育てましょう。
- 共同編集(Google ドキュメント・スライドなど)に慣れさせる
- タイピングを実践の中で訓練させる
- プレゼンテーションソフトの操作に慣れる
- 情報検索の方法・信頼性の判断を訓練する
「お客さん」を出さない!ゴリちゃん流 係活動の極意
係活動で最も避けたいのは「係に入っているけど何もしない」お客さん状態の子が出ることです。これを防ぐために、2つのことを意識して指導します。
ゴリちゃん流・2つの極意
極意 1
目的とゴール(Vision)を共有する
「なんとなく面白そう」で集まったメンバーはすぐ飽きます。活動開始前に「この係は何のためにあるのか?」「クラスをどうしたいのか?」をメンバー同士で話し合わせ、Visionを決めましょう。軸が決まれば活動がブレることなく、意見が割れたときも立ち戻れます。
極意 2
一人一役!自分の仕事を明確にする
声の大きい子が仕切り、おとなしい子が見ているだけになりがちです。リーダー(進行)・書記(記録)・広報(ポスター)・道具管理など、全員に役割を持たせることで責任感と当事者意識が生まれます。
まとめ
この記事のポイント
- ✓当番活動と係活動は別物。2つの違いを意識して係を設定する。
- ✓整列・宿題・配り係など、仕組みで解決できる係は思い切ってなくす。
- ✓盛り上がらない原因は「時間・目標・信頼・発達段階」の4つ。
- ✓係活動の時間をICT操作の訓練の場としても活用できる。
- ✓「お客さん」を出さないために Vision の共有と一人一役を徹底する。
係活動で児童に自治力をつけると、児童にとっても教師にとってもメリットがあります。日々の授業や行事で忙しい中ですが、ぜひ参考にしてみてください。


