小学校生活において、水筒を忘れることはよくあることです。そんな時、親御さんは「水筒を届けてあげるのは過保護なのだろうか」と悩むことがあるかもしれません。
実際に私も個人懇談会で相談を受けたことがあります。
今回の記事では、小学校教員の立場からこの質問に答え、水筒忘れが子供に与える影響、親が水筒を届ける際の注意点、水筒忘れを防ぐための対策について解説していきます。
結論
結論としては、
「過保護ではありません。むしろ助かる。」
です。
なぜならば、児童の健康や生命に直結する問題になるからです。
熱中症対策として、水分補給は非常に重要です。特に、夏場は脱水症状のリスクが高く、重症化すると命に関わることもあります。
水筒を忘れた場合の教師の対応として水道水を飲ませるという方法がありますが、水道水を直接飲むことに抵抗のある児童もいるので、そうなると水を飲んでもらえません。また夏場は下校時も猛暑になっているので、下校中に水分を補給することもできません。なので、教師としてはお手上げの状態になります。
ただ、届けてもらうのにも気をつけてもらいたいことがありますので、解説をしていきます。
気をつけてほしいこと
学校に一度連絡をする
水筒を届ける前に、学校へ連絡しましょう。担任の先生に預けてもらえるか、それとも直接教室へ届けた方が良いのか確認できます。学校によっては、忘れ物置き場を設けているところもあります。
水筒に記名する
水筒に名前を書いておけば、届ける際にスムーズです。
届けたらすぐ帰る
長居はせず、すぐに帰りましょう。授業の妨げにならないように、静かに立ち去ることが大切です。
水筒を忘れないための方法
届けてもらうのは教師の立場から助かりますが、毎度では負担が大きすぎます。最終的には児童が自分で忘れないように家庭で仕組みを作ってもらうのがよいです。
- 前日に用意しておく: 毎日の準備ではなく、前日の夜に用意しておくようにしましょう。
- 持ち物チェック表を活用する: 持ち物チェック表を活用し、水筒を忘れないようにしましょう。
- ランドセルに目印をつける: 水筒をランドセルに目立つ場所につけたり、目印をつけたりすることで、忘れにくくなります。
まとめ
水筒を忘れた場合に届けることは過保護ではなく、むしろ子供の健康を守るためには非常に大切な行動です。学校に連絡をしてから届ける、名前を記入する、届けた後はすぐに帰るなどの注意点を守りながら、子供の健康を最優先に考えて行動しましょう。また、水筒を忘れないための対策を実践して、日常の習慣として根付かせることも大切です。