特別支援学級における英語授業は、個々の特性に合わせた指導やモチベーション維持、理解度の差への対応など、様々な課題があります。
そこで今回は、ゲームを取り入れることでアルファベット練習を楽しく効果的に行う英語授業アイデアを紹介していきます。
アルファベットの音と形に慣れ親しむ
幼い頃から「ABCの歌」を通してアルファベットに親しんだ経験を持つ児童は多いでしょう。しかし、歌のリズムに乗せて覚えるため、文字の形と音が一致していない場合もあるようです。そこで、一つ一つの文字をしっかりと認識するために、以下のような活動を展開します。
授業アイデア
各ゲームは1時間に1個のペースでやっていきました。
タッチゲーム
教室中にアルファベットのカードを置き、教師が指示した英語を触りにいくというゲームです。
・A4サイズのアルファベットフラッシュカード
①教室のあらゆる場所にアルファベットフラッシュカードを置く
②教師がアルファベットを発音する
③児童は発音されたアルファベットを聞く
④教師の合図で聞いたアルファベットのカードのところに行く
⑤正解を発表し、再度発音を練習する
形当てゲーム
袋の中に入っているアルファベットの形をしたブロックを触り、なんのアルファベットか当てるゲームです。
・アルファベットの形をしたブロック (小文字のアルファベットもあると後々使えます)
・袋
①児童は机に伏せる
②アルファベットのブロックを一つ袋に入れる
③児童は袋の中に手を入れて、形を指先で確認する
④教師の「何のアルファベット?」の質問で、何のアルファベットか答える
⑤正解を発表して、発音の練習をする
・途中で複数のアルファベットを混ぜてもおもしろい
・アルファベット一覧が書かれた紙を渡して指差しで答えさせてもよい
・児童の人数が多いと待ち時間を多くなるので対策が必要
ABCレースゲーム
アルファベットを順番にタッチしていきどれくらいの時間で触り切ることができる測るゲームです。
まとめ
ゲームを取り入れることで、アルファベット練習を楽しく効果的に行うことができます。
教員の工夫次第で、様々なゲームを展開できるため、生徒の特性に合わせた指導を心掛け、英語学習への意欲を高めましょう。
・始めは「A」「B」「C」だけにしてルールを確認する
・教師が発音に自信がなければ、デジタル教科書で再生する
・児童がカードへ移動中も発音を続ける
・「Z」と「G」、「L」と「M」と「N」は児童が悩み、意見が割れておもしろい