小学校の効率的な提出物の集め方のコツを紹介【連絡帳・集金・宿題】

先生の仕事

小学校では、宿題や連絡帳、集金など、様々な提出物があります。先生にとっては、これらの提出物を効率的に集めることが、スムーズな授業運営や学級経営につながります。そこで今回は、小学校の提出物を効率的に集めるためのコツを紹介していきます。

集める提出物

小学校で集めるものごとに解説をしていきます。

このやり方は私のやり方なので、先生方の事情にあわせてカスタマイズしてください。

宿題

毎日集めなくてはいけない宿題。
これも集め方を工夫すれば負担を減らしつつ、確実性を高めることができます。

詳しくはこちらで解説しています。

宿題チェックの方法

基本はその場でチェックして返す

いろいろ研究して最も効率がよく、確実だったのは、

その場でチェックして、その場で返す

です。

手順を説明します。

  1. 朝、先生は宿題提出場所で赤ペンなどを持ち待ち構える
  2. 児童は登校したら、先生のところに宿題を提出しに行く
  3. 先生はその場で宿題をチェックする
  4. 一言声をかけて、児童に宿題を返す
  5. 先生から宿題を返されたら、自分で名簿にチェックを入れる

このやり方のメリットは

・その場で学習指導をすることができる
・朝児童の様子を観察することができる

(普段は字がきれいな子が字が汚かったりするなど異変に気づける)
・宿題の返し忘れがない
・宿題係が不要になる
(係活動についてはこちらからどうぞ)

宿題の量が多すぎるときは

毎日、「計算ドリル」「漢字ドリル」「音読カード」と多すぎて、その場でチェックが大変な場合は

音読カードを朝の会でチェック

にすると負荷が分散されます。

手順を説明します。

  1. 朝の会の中に音読カードチェックの時間を作る
  2. 児童は自分の机の上に音読カードを広げてだす
  3. 教師が各机を歩いてハンコなどチェックをしていく

これのメリットは以下の通りです。

・時間差でチェックするので先生の負荷が分散される
・集める手間がないので、返し忘れがない

・忘れた児童へ直接指導ができる
・児童は宿題わすれを有耶無耶にできない

忘れた児童はどうするか?

宿題忘れは毎年悩まされる話題です。

基本は指導します。ポイントは以下の通りです。

・いつ出すことができるか?
・次同じことをしないための方法は?
・休み時間を使ってやるか?

若いときは、「絶対宿題を全員ださせる!!」「提出物を出さないやつは落ちこぼれだ!!」

という考えでした。
しかし、ここ数年はその考えを改めました。

・家庭によっては、自宅で学習ができないような環境の児童もいる
・馬の耳に念仏、こちらがイライラするもの馬鹿らしい
・むしろ宿題って必要ですか?

だから私は、宿題に頼らなくても、学校にいる時間に全員ができるようにするを目標に授業をすることにしました。そちらの方が自分の教育活動に責任が持てます。

連絡帳

連絡帳には保護者からの相談だったり、伝えたいことが書いてあります。

高学年だと自分で出すことができるようになりますが、低学年や中学年だと先生に出し忘れることがあります。

最終的には自分で提出できるようにするのが目標ですが、低学年のうちは先生がチェックしましょう。

以下は手順です。

  1. 朝の会に連絡帳チェックの時間を作る
  2. 児童は机上に連絡帳を広げて置く
  3. 先生が見て回る
  4. 保護者から連絡が書いてあれば、その場で返事を書く
  5. 文章量が多かったり、重要案件だった場合は預かる

このやり方のメリットは以下の通りです。

・連絡帳の返し忘れがない
・確実にチェックすることができる

・音読カードのチェックと同時にできる

重要書類

重要書類は「個人情報の書かれたもの」で一度家庭に戻し、再び学校で集めるものです。
主に4月の最初の日に配布し、1週間後に回収するものです。

・緊急連絡カード
・健康記録

といった個人情報満載のものです。
絶対になくしてはいけませんし、確実に全員回収しなければいけません。

集めるときのポイントは

出席番号順に集めるということです。
さらに言うと効率≪確実性です。

多少時間はかかってもいいので確実に集めましょう。

集め方

集め方の手順を説明します。

  1. 給食台など長い机を準備する
  2. 児童は重要な書類を封筒や連絡帳から取り出させる
  3. 重要書類を手に持たせ、給食台の前に出席番号順に並ばせる
  4. 出席番号順に並んでいない可能性もあるので、出席番号順に並んでいるか確認する。
  5. 児童へ提出する順になるように書類を並び替えさせる
  6. 出席番号1番の児童から書類1から書類4の順に書類を置かせる
  7. 出席番号1番の児童が置き終わったら出席番号2番の児童が書類を置き始める
  8. 教師は書類の前に立ち、向きを揃えて提出しているか、記入の漏れが無いかを確認します。

手間はかかりますが、メリットがたくさんあります。

・自分で出席番号順に並び替える必要がない。
・その場で確認しながら集めるので紛失のリスクがない
・記入漏れをその場で確認できるので次の日には集めることができる

・児童一人ひとりの顔と名前を照らし合わせて集めることができる

何度も言いますが、効率よりも確実性を重視しましょう。

忘れた児童はどうするか?

ここで気になるのが書類を忘れた児童はどうするかです。

忘れた児童も出席番号順に並ばせます。

その狙いは

忘れた自覚を持たせることです。

たいがいの子は近日には持ってきてくれますし、必要があればその日に保護者にお願いの電話をすることもできます。

さらに、出席番号順に集めているので、後で持ってきてくれてもすぐに入れることができます。

集金

集金は、保護者が教材を買ったり、給食費の徴収、教材費など児童が現金を持ってきて、教師に手渡すものです。

重要書類と同様、絶対に無くしてはいけないものです。

集め方

よくあるのが、児童が教師の事務机に勝手に置いて提出してくることです。

直接、児童からもらうようにしましょう。

さらに集めた後の管理ですが、手放さないようにして、速やかに職員室の金庫などに保管しましょう。

もし、職員室に戻る余裕がなければ、絶対に手放さないようなケース付きのバインダーに保管しておきましょう。

私のおすすめは「Dexas」のバインダーですが、バインダーとしてはかなり高価なので
下の「SHLHHDM」のバインダーもおすすめです。

ノート・プリント

授業の終わりの評価のためにノートを集めますが、これも集めるのを止めました。

宿題と同様、その場で見て、その場で評価するです。

やり方は以下の通りです。

  1. 授業終了後、まとめを書いたところを開かせて置く
  2. 教師が机を回って評価する

これだけです。5分という短時間でやらなくてはけませんが、メリットがあります。

・ノートやプリントを集める手間がない
・ノートやプリントを返す手間がない
・重たいノートやかさばるプリントを運ぶ必要がない
・職員室の事務机という狭い空間で作業する必要がない

まとめ

・宿題はその場でチェックして、その場で返却する
・連絡帳は広げさせて先生がその場でチェック
・重要書類は効率よりも確実性
・集金は直接児童から受け取る

教師は本当に毎日集めるものがあります。

確実に、負担なく集めることができれば、と思います。

ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

●現役小学校教員13年目
●家事育児のため定時退勤
●ICT・鉄道・授業・サウナが好き
●win-winな仕事の仕方を模索中
●小学校教師を魅力的な職業にしたい
●今年度は特別支援学級

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